女性の性の悩み「不感症」について知る!

悩む女性 昨今、勃起不全など男性の性の悩みについては、世間一般の広く知るところとなり、相談窓口や処方薬なども求めやすくなってきています。
それに比べ、女性の性の悩みについては、その深刻さや対処法についての認知度が高くないのが現状です。
ひとつの理由としては、その深刻度について世間一般的に間違った認識がまかり通っている点が挙げられます。
男性の勃起不全とは異なり、女性の不感症は性交渉を行う上で致命的な問題にはならない、といったところでしょうか。
さらに平たく言うと、オーガスムに達することができない、濡れない女性であっても、性交渉を行うことができる、ということです。女性ならば怒りを禁じえない内容ですね。

ふたつめとしては、女性が性の悩みについてオープンにするのがはばかられるような文化・風潮がいまだ根付いている点が挙げられます。
その文化の中で育った女性もまた「自分が不感症であっても男性を受け入れることはできる。我慢すればいいだけ」のように考えているケースも少なくはありません。
また、濡れないのは不感症のせいなのか、単に経験不足のせいなのか判断できず、対処法を見出せないまま悩みを抱えているケースもあります。
個人差はありますが性欲は誰もが持ち合わせているものであり、それを満たすことは、食欲、睡眠欲、生理的欲求を満たすことと同様に、人間にとって必要なことです。その点に男女差はありません。

濡れない・勃たない、オーガスムに達することができない、というのは性別に関わらず深刻な問題です。
「自分が我慢をすればいい」と女性が納得しているケース、実はこれはもっと危険です。
いつの間にかストレスとなり積み重なり、心身に不調をきたし、大切なパートナーとの関係を破綻させてしまうかもしれません。
パートナーを思って耐えていたはずが、それが原因で大切な関係を傷つけてしまっては本末転倒です。

次に、性の悩みについて相談しにくい風潮ですが、これは誰が努力したところで、長い歴史の中で人々の中に根付いてきた考え方や文化は、一朝一夕ではかわりません。
そこで大切になるのがパートナーの理解です。たとえ誰にも相談できなくても、他でもないパートナーに相談でき悩みを共有できればこれほど心強いことはありません。
とはいえ性についての不具合や不安を打ち明けるのは男性側を傷つけてしまいそうで臆病になる女性も多いです。また男性側としても、不感症の可能性を指摘するのは気が引けるかもしれません。
しかし、パートナーとのよい関係の継続を思えばこそ、お互いに性の悩みを相談し合える関係を築いていくこと、これがひいては末永いよい関係を築いていく鍵となります。

性嫌悪症は性的トラウマが原因が多い

不感症とは少し異なる症状として、性嫌悪症というものがあります。性交渉をはじめとする異性とのふれあいに嫌悪感を抱いてしまうことです。
原因としては、経験不足・過去のトラウマ・倫理的宗教的な信念・緊張・出産後などホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。
さらに、パートナーに嫌悪感を持ってしまうことへの罪意識、我慢しなければというストレスなどで、知らず知らずどんどん悪化させてしまうケースもあります。

不感症と同じくパートナーの理解がなにより重要ですが、より注意が必要な点があります。それは、性嫌悪症は過去のトラウマが根本原因である場合が少なからずあるからです。
暴力的な性交渉、初めてのときに痛かった記憶、男性に否定的な意見を言われた経験など。それらのいやな思い出がトラウマとなり心の底に残り、それが、性交渉を嫌がる気持ちを引き起こすのです。
さらには、本人ですら、なぜこんなにいやな気持ちになるのか、原因となるトラウマを特定できないようなケースすらあります。
そういった場合、心の傷と向き合っていくのは、たいへん繊細で時間のかかる、本人にとってもパートナーにとっても非常に根気を要する難しい課題となるでしょう。

しかしながら、難しい課題だからこそパートナーと共有するべきであり、時間はかかっても信頼関係そして何でも相談しあえる関係を築いていくことで、必ず糸口を見つけ、二人にとって最適な関係を築いていけるものです。
女性は少しの勇気を出してパートナーに相談してみることが大切です。
一方で男性側は、女性にとっては性の悩みを相談するのは男性が思うほど容易くないことをしっかりと理解することが大切です。
そして相手の不感症や性嫌悪症について、自分の技術不足を指摘されているような気持ちになるなど過度に自意識過剰にならないことが大切です。